早気(弓道イップス)の治し方(福岡市・イップス)
こんにちは。
福岡市南区のカイロ整体院、クローバーカイロの吉武です。
先日、弓道の早気でお悩みの方が施術にこられましたので、本日はご紹介したいと思います。
早気について
弓道では,会と呼ばれる矢を放つ直前の段階 において,的に対して時間をおいて狙いを定める必要がある。
しかし「早気」では,狙いを定めるための十分な時間をとることができずに,意図したタイミングより早く矢を放つ事を言います。
※徳島大学クラウドファンディングより利用させて頂きます。
弓道経験者の中では一般的な症状のようで、競技者の60%の方が経験している症状だそう。
競技者の間では、メンタルの弱さの問題と扱われているそうですが、プレッシャーのかからない練習の場面でも改善しない事、練習においても同じ動作が反復する事から専門家の間では神経障害が関与すると考えている方もおられるそうです。
早気は、ゴルフで言う所のイップス状態にあたります。
イップスとは
『イップスとは普段はなんともないのに、特定の動作をしようとすると時だけ、なぜか体が動かせなくなる状態をイップスと言います。』
ゴルフだと、すぐそこにあるカップに向けてボールを打とうとすると腕がうまく動かなくなって、カップのはるか手前でボールが止まってしまったり、力が入りすぎてカップをはるかにオーバーしてしまったりする状況が続きます。
これは人によって、スポーツによって、あと、音楽家、職業によってイップスの出方が変わります。
一般的な早気(イップス)の改善策
イップスは、最初は練習不足だとか、筋力不足と思われていますが違います。
むしろ真面目で熱心に練習している方がイップスになり易い傾向があり、競技年数が増える事でイップス経験も増えるようです。
今回の患者さんも40代と年齢、経験年数も高く、イップスになり易い傾向にあるのだと思われます。
一般的な早気の改善については、指導者から早く放たないように指示されたり,練習のようなプレッシャーがかからない状況であったりすれば改善することが挙げられるが、いまだに根本的な改善方法は見つかっていません。
イップスの原因
イップスは、最新の研究で神経回路に問題がある事がわかっています。
脳内には多数の神経細胞(ニューロン)が集まっており、神経細胞同士のつなぎ目、情報の受け渡しをシナプスと言います。
神経回路とは、シナプスで結ばれた神経細胞の繋がりで情報の通り道です。
この通り道は、一本のコードではなくて幾つものループ状の回路を持っていて、それぞれの役割を持ったループとループがどこがで繋がり、情報が行き来していると考えられています。
人は成長する中で発達・経験で新たな回路が形成され繋がっています。
この神経回路のループの異常がイップスです。
私たちの運動に関わる脳の部位を「運動野」と言いますが、実は様々な部位が関わっています。
それらを繋ぐ神経回路を運動ループと呼ばれます。
大脳皮質・大脳基底核・視床を結ぶ運動ループが正常部機能していないと身体の動きを適切にコントロールできなくなります。
イップスは普段症状が出現しない事から運動ループが全く機能していない訳ではなく、何かしらがトリガー(きっかけ)となり、調整不良が生じやすくなると考えられます。
例えば、ゴルフだとパットを打とうとする姿勢や動作がトリガーとなっている訳です。
そのトリガーとなっている脳の誤作動を検査・調整する事をクローバーカイロでは行っています。
患者さん情報
40代後半 男性
今回の患者さんはご自身が身体の問題ではなく、
脳が誤作動を起こして早気(イップス)になっていると自覚されている方でした。
1年半ほど前に早気になり、ご自身で色々情報改善方法を探されて
最もひどい状態からは改善されたそうですが、以前早気が出てしまうとの事でした。
意識によって変わり、良い時もある。
(感覚トリック)
具体的症状:弓道の会にて、条件反射で離れが出てしまう。
施術
施術の詳細は控えさせて頂きますが、施術としては、アクティベーターカイロという肉体面の神経誤作動を調整する施術と、上で説明した運動ループが正常に働かなくなる脳の誤作動記憶を調整いたします。
この誤作動記憶の施術の場合、患者さんの「〜ねばならない」という潜在的な強い思いがイップスに影響を及ぼし易いようです。
弓道は独自の作法が多い競技で、全日本弓道連盟が出している射法八節というものがあるそうです。
この射法八節は、事細かに基本ルールが示してあります。
この射法八節で「〜ねばらない」という思いが患者さんの中で強くなりすぎると運動ループが正常に働かなくなるように思いました。
例えば、
・会を保って4秒待たなければならない
・綺麗な姿勢を維持しなければならない
などです。
これらが無意識で脳内で誤作動が起こり、イップスになるスイッチを一つ一つ探してスイッチが入らないように消していきます。
今回の患者さんは「1、2回の施術ではあまり変化を感じられなかったが、4回目の施術前では射る時の反射が大分減ってきたと感じた。」と話されていました。
5回目の時には、だいぶ良くなったとの事でした。
※個人の感想で回数などは個人差があります。
最後に
イップスは意識と無意識の葛藤により起こる症状と言われるようになりましたが、いまだに現代医学では根本的な改善方法が見つかっていません。
クローバーカイロは10年以上前より心と身体の関係性をみて様々な症状を改善するお手伝いをさせていただいた実績があります。
あなたがイップスでお悩みの際は、是非クローバーカイロにお越しください。
一緒に改善していきましょう!
a:1685 t:2 y:3